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石巻市へ。

私の見てきた石巻市の風景です。

始めて足を踏み入れた瞬間、言葉が出ませんでした。
現地でその様子を肌で感じ、大きな力を目の当たりにしたのです。

私は4月3日(日)に、所属する社団法人黒磯那須青年会議所の例会で宮城県石巻市に巻狩り鍋の炊き出しに行ってまいりました。その報告を兼ね、感じた事、想いを今回は書かせていただきたいと思います。

現地に着き、目の当たりにした被害。 自然の力に到底及ばなかった人間の力。
この時はあまりの状況に「ひどい・・・」としか言葉が出ませんでした。
車を走らせ目的地である万石浦中学校に到着、 鍋、カップサラダ、ラスクを配布する準備を行い、人海戦術で1400人分を用意。私の心は「元気を出してもらいたい」と言う気持ちでした。

12時を回った頃でしょうか。鍋の準備ができ始めた頃、校内放送で炊き出しの準備ができた事が放送され、避難者の方が集まってきました。きちんと一列に並び、互いに譲り合い、慌てる事もせず、順番に鍋を受け取っていきました。

私はずっとどのような言葉をかければいいのか悩んでいました。その答えを教えてくれたのは、被災者の方だったのです。私が担当したカップサラダを手渡した際、いただいた言葉ひとつひとつがとても暖かく、小さな男の子もとても元気に「ありがとう!」と言ってくれたのです。

 

私は気付きました。元気が必要なのは私達なんだと。

 

今回私達はボランティアをする側なので、元気になってもらう、笑顔になってもらうことが仕事です。
しかし、災害を目にするあまり自分たちの元気が無くなってしまったのです。
私達が元気でないと、何もプラスにならない。そう気付きました。

被災し、暮らしを奪われ、とても大変な状況にありながら、互いに協力し合い、分け合いう。ここに人の持つ大きな力を感じました。独りではとても弱い人間がこうも強くなれるのは、思いやりの心があるから。
人と人、人と地域、人と世界。思いやり、助け合い、困難を乗り越えていく大きな力。

 

これからももっともっと被災地には支援が必要です。私ももっと活動を起こしていく事となるでしょう。
しかし私達の地域こそ、頑張らなければいけない。被災地の地域に元気になってもらうためには、自分たちの地域も 元気にならなければいけない。

被災地のみなさんもう少し時間を下さい。私達がもっと元気になり、更なる支援ができるように頑張ります。今できる事を率先して行い、少しでも早く、もっともっと支援出来るように、元気を発信していこう。人間の持つ大きな力で。

 

今回ご協力いただきました、チーム大島のみなさん、JCの先輩方、シェレンバウム様、東山道三蔵のみなさま、その他ご協力いただきましたみなさま、そして食材をご提供していただきましたみなさま、本当に感謝いたします。この場を借りて御礼申し上げますとともに、これからもぜひその大きな力でご協力いただき、私達の地域を元気にしていっていただきたいと思います。本当にありがとうございました。


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